歴史
恵那市山岡町下手向の白山比咩神社には、豪壮な男獅子が奉納されていたが元禄15年、岩村城主に信州小諸城主であった松平乗紀が移封されると、小諸の嫁獅子が城下の岩村に導入されたという。享保年間に、その嫁獅子が下手向に伝わり、祭礼に奉納されるようになったと言われている。
 大正13年(1924年)岩村の三浦半佐が嫁獅子を主役にして歌舞伎のさわり場面を上演するようになり、下手向でも習って白山比咩神社祭礼に奉納するようになって、獅子芝居が始まった。平成2年1月、岐阜県無形民俗文化財指定を受けるに至った。保存会はそれに先立って、昭和63年6月結成された。平成7年9月には、日米芸能交流のため、6道県の代表としてニューヨークのカーネギーホールで上演を果たした。
特徴

現在の会員数は62名。毎年開催される岐阜県獅子芝居公演への出演の際に、下手向の獅子舞会館でお稽古を行う。白山比咩神社への奉納獅子舞が受け継がれてきている。神社大祭においては、初日に神社から渡御し、夕方に獅子舞会館で「悪魔祓い」や「忠臣蔵七段目」など芸題を演じる。翌日に獅子舞会館から神社へ練り歩いて帰る。神社大祭の2日間かけた芸能伝承が特徴である。現在は、少子化の影響で芸を守り継いでいくことが課題である。

活動内容

〇連絡会(年2回)
岐阜県地歌舞伎保存振興協議会及び、市文化振興会に加盟し、公演会の開催や情報交換を行っている。
〇民俗芸能の保存と伝承
岐阜県無形民俗文化財として保存・伝承を図っている。
〇ガイドブックの制作
岐阜県獅子芝居協議会において、各保存会の活動内容など情報発信を行っている。

今後の活動や方向性
岐阜県の無形民俗文化財として保存伝承に注力するとともに、次世代への継承を図りたい。
公演日時
毎年11月岐阜県獅子芝居公演

アクセス

Information

場所
山岡町下手向にある獅子舞会館(500名程収容) 
駐車場
あり
お問い合わせ電話番号
0573-56-3577(会長宅)
交通アクセス
電車の場合 JR中央線恵那駅から明智鉄道山岡駅下車 タクシー8分