地芝居とは、地元の人々が演じる芝居の総称です。芝居には、歌舞伎、文楽、能狂言、獅子芝居があります。地芝居の特徴は、ただ演じるだけでなく、振付・化粧・衣裳から楽器の演奏や舞台の道具にいたるまで、すべてを自ら準備するところです。
素人とはいえ、芝居づくりは本格的で真剣そのもので、客席の涙や笑いを誘います。
観客もただ鑑賞するだけでなく、大向こう*や おひねり*で積極的に参加します。
会場が一体となって「自らつくりあげる地芝居」は多くの人々を魅了し、現代へと続く伝統文化となっています。
大向こう* … 演技中の役者に向かってタイミングよくかける声
おひねり* … 紙に小銭を包んで客席から投げ入れるご祝儀