飯地には天保年間まで遡る地芝居の歴史があり、明治期には6つの集落がそれぞれの神社に拝殿型の舞台を備え、順番で地芝居を上演していました。
昭和26年、舞台と両花道を兼ね備えた公民館が建築。地芝居上演の他、保育園、結婚式場として広く活用された。
・平成22年1月15日、国の登録有形文化財として登録される
・平成27年11月1日、恵那市景観重要建造物に指定される
構造形式は木造桟瓦葺き地上2階地下1階、南面玄関ポーチ付き
厨房については、この地域の特産物加工場として利用
村有林の中から選りすぐりの桧材(東濃桧)を使用
名古屋の御園座(戦後の火災で消失前)をモデルに設計
内部は両花道を備えた舞台や、約200名を収容するための客席として平土間、1階・2階桟敷席を設ける
公民館機能を併せ持つ特徴として2階南面客席背後を集会所の和室、3室合計32畳からなる床・棚付きの大広間
外部正面は、外壁を南京下見板張りとして、切妻屋根の棟端を小さく寄棟とした屋根や玄関ポーチの円盤型柱頭つきの円柱、当地方で「霧除け」と呼ばれる小庇につく軒天井など、随所に洋風の要素を見る